信頼されない上司の特徴とは?信頼される上司になるための改善策

信頼されない上司の特徴とは?信頼される上司になるための改善策

みなさんは、自分の上司に対して理不尽だなと思ったことはありませんか?

私は、理不尽な上司と仕事をしたことがあります。
また、私は税理士法人で仕事をしていた時は多くの会社を訪問し色んな社長と話し、色んな社員と関わってきました。
その中で、うまくいっている会社は社長や上司の方が素晴らしいということに気づきました。

そして、もちろんその逆もしかりです。

今回は、多くの会社の内部を見てきたからこそ分かった、信頼されない上司の特徴をご紹介します。
また、「どのように改善すれば信頼される上司になれるのか」「出来る上司はどんなことをしているのか」もご紹介しています。

今回の記事は、これから部下ができる方や経営者の方ほど読んでいただきたい記事になっています。

信頼されない上司の特徴

信頼されない上司には、共通点があります。

多くの場合無意識にやってしまうようなことばかりです。
自分もやってしまっていないか確認してみましょう。

また、どのようなことに気を付ければよいのかもご紹介しています。
意識的に改善していけば信頼される上司になれるはずです。

昨日と言っていることが違う

上司に対して「昨日と言ってることが違う」と思うこと、よくありますよね。
部下からすると、指示通りに準備してたのに昨日の指示と違うことを言われたら、たまったもんじゃありません。
作業時間が増えたり、短期間で対応せざるを得なくなったりしてうんざりします。

この「昨日と言ってることが違う」上司には、二通りのタイプがあります。

一つ目は、考えずに発言しているタイプ。
その場で考え発言しているため、後日再確認したときには別の考えになっているというパターンです。
これは、信頼されない上司に多い典型例です。
特に仕事の方針に関することなどに対して多くなります。
しっかりと状況確認をして考えをまとめてから発言することが信頼される上司への第一歩です。

とはいえ、スピード感を持って仕事をしていると、指示した後に考えや状況が変わる場合も多くあります。
このような場合は、しっかり部下への説明と配慮をすることが大切です。

二つ目は、第三者が絡んでいるタイプ。
クライアントの都合や取引先とのトラブルなどによって状況が変わってしまうパターンです。
ビジネスをやっていると、状況が二転三転することはよくあることですから。

しかし、信頼されない上司は、何の説明もなく指示だけを飛ばすのが特徴です。
しかたのないこととはいえ、前の指示とは違う指示を出すのであれば現状説明をしてしっかり指示を伝えることが、信頼される上司への第一歩です。

「失敗して学ぶものだ」とよく言っている

こちらもよく聞きますよね。
確かに、失敗から学ぶことは多くあります。
そして、失敗することの大切さもあることは事実です。

では、何が問題なのかといいますと、信頼されない上司に共通することは、「失敗させることが目的になっている」ということです。

例えば、「失敗してもいいからやってみろ!」「まあ失敗して学ぶもんだからな、次から気をつけろよ」
など前向きに部下を鼓舞したり、励ましたりするときに使うのは問題ありません。

しかし、信頼されていない上司が使うのはこんな時です。

部下「~はこうした方がいいですかね?」

上司「失敗して学ぶもんだ、好きにやってみろ!」

わかりましたか?

一見普通の会話に思えますが問題なのは、部下が相談や提案をしたときに、何も教えずに「失敗から学ぶものだ」と返している点です。
上司の仕事である「教育」を放棄している状態といえます。
ましてや上司に相談してしっかりした回答が返ってこなければ、部下はどんどん信頼しなくなります。

このような社長もしくは上司が多い会社は、「社員のスキルのベースアップ」を目標に掲げている場合が多いです。
そしてその目標は、たいていの場合何年も達成されていません。

自分が経験してきて学んだことを部下に教え込み、それを踏まえて部下がさらに成長していくことで、成長スピードが増していくものです。
何も教えずに部下が自分と同じ失敗からスタートしていては、社員の成長速度は変わりませんよね。
部下から信頼される上司になるためにも、自分が経験したことは惜しまずに部下に伝えていきましょう。
特に新人場合は、どれだけアドバイスしても失敗するものです。
そんな時にこそ「失敗して学ぶことがある」という言葉を使いましょう。

自分の頃は~という話をよくする

自分の若い頃の話をしてしまいがちですよね。
私も上司の若い頃の話が嫌いだったのに、年を取るにつれて自分も話していることにハッとなることがあります。

「自分の頃は~」と話す人の中で、信頼されない上司の特徴は二つあります。

1つ目は自分と同じ状況を強要するということ。
これは、前述した「失敗して学ぶ」にも共通して言えることですが、「自分が若い頃は、こんなにも大変だったんだ、だからお前も経験しろ」
といったように、自分の経験してきたことを経験させようとするのはいけません。
自分の経験から学んだことを部下に教えることが上司としての在り方だと思います。

2つ目は今の状況を否定すること。
1つ目と意味合いは似ていますが、信頼されない上司は「最近の若いもんは~」というようなことを部下の前で話してしまいます。
今の現状を否定することは、時代についていけていないという証拠になってしまいます。

次は、できる上司の特徴を紹介しています。
どのような違いがあるのか確認してみましょう。

できる上司はこうしている

信頼される上司とは言ったどんな特徴があるのでしょうか。
私が多くの会社で見てきた、できる社長の共通点をご紹介します。
信頼されない上司の改善点にも共通する部分があるので、参考にしてみてください。

メモをしっかりとっている

出来る社長はよくメモをとっています。

有名な起業家でもある前田裕二さんもメモをよくとっていますよね。
情報の整理や活用がうまい人の特徴でもあります。

また、信頼されない上司の特徴にある「昨日と言っていることが違う」ということが少ないのも特徴です。
自分の中にしっかり情報を落とし込んで整理しアウトプットすることができるようになります。

部下からも学んでいる

私が、出会った社長で一番印象に残っているのが、部下からも学ぶ社長です。

新卒で働きだして間もない頃、従業員100名程の土木関係の法人を担当していました。
その頃の私の社長のイメージは、バリバリ社員に指示を出し有無を言わさず判断をするといった感じでした。
(イメージが偏っていますが・・・)
しかし、その会社の社長は新卒の私の意見にも興味を持ち、使えそうなことは社員に相談して実行してくれていました。
また、経理システムのわからないことは、経理部の若い子に教わっていました。
成長している会社の社長に共通していたのは、社長が社員によく質問をしていたということです。

立場に関係なく、対等に学ぼうとする姿勢が部下からの信頼につながるのかもしれません。

新しいものに対して敏感

これは、前述の学ぶ姿勢やメモを取るなどにも共通することですが、出来る上司の特徴は、新しいものに対して敏感な人が多いということです。
新しい環境にもすぐに対応できるため、信頼されない上司の特徴でも書きましたが、「今どきの若いもんは~」というようなことがありません。

これも信頼される上司の特徴ですね。

まとめ

いかがでしたか。
信頼されない上司の特徴に当てはまっていたとしても、意識的に気を付けることでできる上司へと変わることができると思います。
ぜひ出来る上司の共通点を参考にしてみてはいかがでしょうか。