片方外れたファスナーを簡単にはめるテクニック。外出時にもすぐ直せる方法

片方外れたファスナーを簡単にはめるテクニック。外出時にもすぐ直せる方法

外出先でカバンやズボンのファスナーが片方外れてしまい、直せずに恥ずかしい思いをしたことはありませんか?
そんなときに10秒でファスナーを直せる方法をご紹介します。
今回は、あくまでも周りに工具がなかったり、すぐにでも直したいという方のための緊急処置としての方法をご紹介します。
片方外れたファスナーをはめ込むコツといった方がよいかもしれませんね。


片方外れたファスナーを直す方法

ファスナーの構造

まずは、ファスナーの構造を理解しておきましょう。自分で修理する際にスムーズに行うことができます。
また、自分で修理する際にファスナーがさらに破損してしまう可能性があるので、自分で直せる範囲なのかを判断する際にも構造をしっかり理解しておく必要がります。

ファスナーは大きく分けて4つのパーツで構成されています。

ファスナーの構造

1.スライダー
ファスナーを開閉するときの取っ手の部分。スライダーが両端のエレメントをたぐり寄せかみ合わせてくれます。

2.エレメント
左右についているギザギザした突起部分。スライダーにたぐり寄せられ、左右のエレメントがかみ合わさり固定されることでファスナーが閉まります。

3.上止と下止
エレメントの両端についている留め具。スライダーが抜けてしまうのを防ぐ役目があります。

4.テープ
エレメントと洋服やカバンなどと縫い付けている部分。固い素材で作られていることが多い。

片方外れる原因

ファスナーが片方外れる原因となった部分によって修理方法も変わってきます。
原因は大きく3つに分かれます。

1.スライダーが緩んでいる
スライダーの「エレメントを引っかけている部分」の幅が広がってしまい、エレメントから外れてしまっている可能性があります。

2.エレメントが破損している
エレメントの一部が折れてしまったり、欠けてしまってその隙間からスライダーが外れてしまっている可能性があります。

3.上止、下止のどちらかが破損している
留め具がなくなり、エレメントの一番端からスライダーが外れてしまっている可能性があります。

【ファスナー/チャックの直し方】10秒で直す方法

まず、上記の原因のどれにあてはまるかを確認してください。

原因1の場合
緩んでしまってスライダーが外れた場合の直し方は下記になります。
①スライダーを下止(ファスナーが開いた状態の時の一番端)の方に寄せる
スライダーを下止から1㎝程進めてください

②外れている方のエレメントをつまみ山折りにする
下止から1㎝ほど離れた部分を凹凸の隙間を広げるイメージでつまんでください

片方外れたファスナー
③広がったエレメントの隙間からスライダを押し込む
エレメントに隙間を作ったらそこからスライダーの角をはめ込み、そのまま下止まで一気に押し込みます。
この時、エレメントをつまんでいる手でエレメント自体をスライダーとは逆方向に引っ張ると簡単にはまります。


ファスナーをはめる

ポイントはなるべく下止の近くで行うことです。

原因2の場合
①エレメントの破損している部分にスライダーを持ってくる
②以降は1の場合と同じです。
エレメントをつまみ隙間を作り、そこからスライダーの角を押し込みます。
エレメントが破損しているため、隙間はできやすいと思います。

一方でエレメントが弱っている場合が多いので、さらに破損する恐れがあります。
自己判断でこの方法を行うかどうか十分に注意してください。

原因3の場合
上止または下止が破損している場合は、破損している部分からスライダーを差し込めば簡単にはまります。

しかし、留め具がない状態ですのでファスナーを閉めた後にまた外れる可能性が十分にあります。
こちらは、緊急時を乗り越えた後は修理に出しましょう。


まとめ

今回は、あくまでも緊急時に片方外れたファスナーを直すテクニックをご紹介しました。
自分で修理するとさらに破損してしまう可能性があるので、お気に入りの洋服やカバンなどの場合は自分で直さずに、きちんと修理に出すことをおすすめします。